「〜様」「〜さん」をつけて呼ぶ日本独自風習
Japan's unique custom of calling people by adding "~-sama" and "~-san"

日本では、古くから「敬う」という文化が根付いています。そのため、人の名前に「さん」「様」をつけて呼ぶことによって、 相手を敬う、尊重するという意味合いを表現しています。
In Japan, the culture of "respect" has been deeply rooted since ancient times. Therefore, by adding "san" or "sama" to a person's name,It expresses the meaning of honoring and respecting others.

これは日本古来の儒教の影響を受けたものです。儒教では、上下関係を重視し、目上の人に対しては敬意を払うことが重要であるとされています。 そのため、日本では、目上の人に対して「様」や「さん」をつけて敬意を表す習慣が生まれました。 「様」は、昔は主に男性に対して用いられる敬称でしたが、現在は男女区別なく『様』、「さん」は男性にも女性にも用いられる敬称です。 「様」や「さん」は、単独で用いることもあれば、名前や肩書きと組み合わせて用いることもできます。「様」や「さん」をつけて敬意を示すことは、 現代日本社会では一般的になってます。具体的には、以下のような場合に「様」や「さん」をつけることがあります。 目上の人に対して、親族や友人などの親しい人に対して、ビジネスの場、公の場、また、最近では、動物や物に対しても「様」や「さん」を つけることがあります。例えば、「お犬様」や「猫さん」、などです。これは、親しみや愛着を表すための表現方法として用いられる時もあります。
Influence of ancient Japanese Confucianism

日本古来の儒教とは、
Japanese Confucianism

5世紀513年中国の儒教が日本に伝来し、日本独自の文化や思想と融合して形成されていきました。ちなみに仏教伝来は538年なので先に伝来したのが儒教 当時、日本は仏教とともに儒教も積極的に受け入れ、朝廷や貴族の間で学問として広まりました。日本古来の儒教は、中国の儒教と比べて、 より倫理や道徳の面に重きを置いたものでした。これは、日本社会が、上下関係や秩序を重んじる社会であったためと考えられます。 日本古来の儒教の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。上下関係の重視、礼儀作法の重視、忠孝の重視、和の重視これらの特徴は、 日本人の風習や文化となって現代まで根強く残っております。具体的には、以下のような場面で、日本古来の儒教の影響がみられます。 目上の人に対する敬意の表し方、礼儀作法の遵守、家族や親族に対する孝行、争いを避け、調和を重んじる傾向、日本独自の儒教は、 日本の歴史や文化を形成する上で、重要な役割を果たしてきました。
Confucianism, which is unique to Japan, includes showing respect to superiors, observing etiquette, being filial to family and relatives, avoiding conflict, and valuing harmony. It has played an important role in shaping Japan's history and culture.

儒教の教とは
「五常」と「五倫」というものがあります。人は、「仁・義・礼・智・信」からなる 「五常」の徳目を守ることで、「五倫」と言ってます。 「父子・君臣・夫婦・長幼・朋友」の関係を維持するよう努めなければならない という内容で、これら5つの教えを守れば、父子・君臣・夫婦・長幼・朋友 などの人間関係がうまくいく、という考えです。

5常

日本の「様」で呼ぶことは、日本の神様(かみさま)とも関係があります
The honorific title ``sama'' is also related to Japanese gods

アマテラス ``Sama'' is also related to Japanese gods.
"Sama" is an honorific title mainly used for superiors or people you respect.
God is treated with the same respect as superiors and people we respect.
That's why Japanese people use the honorific title "sama."
this is japanese culture

日本の「様」で呼ぶことは、日本の神様とも関係があります。 「様」は、主に目上の人や尊敬する人に対して用いられる敬称です。 日本では、神様は、目上の人や尊敬する人と 同じように、敬意を持って扱われるべき存在とされています。 そのため、神様に対しても「様」をつけて呼ぶ習慣 があります。具体的には、以下の神様に対して「様」をつけて呼ぶことがあります。 天照大神、八百万の神、地主神、氏神、仏、また、神社や寺院の境内や神域内では、 神様を敬う気持ちから、敬称をつけて呼ぶことが一般的です。 例えば、神社では、神主や巫女は、神様に対して「天照大神様」や「八百万の神々様」 などと呼びかけます。また、参拝者も、神様に対して「天照大神様、どうかお守りください」 などと祈ります。このように、日本の様で呼ぶことは、日本の神様に対する敬意の 表れです。
これが日本独自文化なのです。

『様』という字の由来
Origin of “sama”

中国の甲骨文字(漢字の最古の祖形)に由来します。甲骨文字の様は、人の姿を表す「人」と、衣服を表す「彡」を組み合わせた形で、 身なりのよい人の姿を表していました。日本に様が伝来したのは、奈良時代に遡ります。当時、中国から大量の漢籍が日本に輸入され、その中に様という 漢字も含まれていました。『様』は、日本に伝来した当初は、中国と同じ意味で使われていましたが、その後、日本独自の変化を遂げ、現在では、 敬意や尊敬を表す言葉として使われるようになりました。
具体的には、以下の変化がみられます。
意味:中国では「かしこまった様子」「立派な様子」「優雅な様子」などの意味でしたが、日本では「敬意や尊敬を表す」という意味になりました。 用法:中国では、人の名前につけるだけでなく、事物や状態を表す言葉としても使われていましたが、日本では、人の名前につけるのが一般的になりました。 このように、様は中国から伝わった漢字ですが、日本独自の変化を遂げながら、日本固有の敬称として定着しました。
It was introduced from China and changed uniquely in Japan "Sama" has been established as an honorific title unique to Japan.

領収書

宛名

さんで呼ぶ由来
Origin of “san”

諸説ありますが、最も有力な説は、中国の「氏(shi)さん」という尊称の影響を受けたというものです。 中国では、古くから「さん(氏shi)」という尊称が用いられており、姓や名字、あるいは特定の集団やグループを表す言葉としての敬称です。 日本に中国の儒教が伝来した際に、この「さん」という尊称も伝来し、日本でも用いられるようになりました。 具体的には、中国の「さん」は、古代中国の漢字「氏」に由来するとされています。漢字「氏」は、氏族や家族を表す文字であり、 日本では尊敬の意味を込めて用いられるように独自に変化していきました。日本では、中国の「さん」を「サン」ではなく「さん」と 発音するようになりました。これは、日本語の音韻体系の影響と考えられます。また、日本では、中国の「さん」を、目上の人や 尊敬する人に対してのみ用いられていましたが、徐々に親しい人や年下の人に対しても用いられるようになりました。これは、 日本独自の文化や価値観の影響とではないでしょうか?このように、さんで呼ぶ由来は、中国の「さん」という尊称の影響を受けた ものですが、時間と共に日本独自の文化、風習などから使い方が変化していった敬称です。
Influence of Chinese Mr.``San'' is an honorific title given to someone close to you.

日本の[さん]は独自文化になった
Japan's [san] has become its own culture

中国からの「さん」敬称と「氏」は、同じ漢字を使っているため、一見似ているように見えますが、意味や用法は異なります。 「さん」敬称は、敬意や尊敬を表す言葉です。日本独自の敬称であり、中国語には存在しません。 「氏」は、姓や名字を表す言葉です。中国語では「shì」と読み、姓や名字、あるいは特定の集団やグループを表す言葉として使われます。 中国から日本に伝わった「さん」敬称は、当初は「殿」や「主」などの意味を持っていましたが、平安時代には「様」と区別されるようになりその後、 日本独自の変化を遂げながら、一般的な敬称として使われるようになりました。したがって、中国からの「さん」敬称と「氏」は、同じ漢字を使っているだけ で、意味や用法は異なるのです。日本人としては知っておきたいことですね。
更新2023/11/25.